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天草の﨑津集落

あまくさのさきつしゅうらく

主情報

記載物件名
天草の﨑津集落

解説

詳細解説

天草の﨑津集落は、生業に根差した身近なものをキリシタンの信心具として代用することにより、自らの信仰を密かに継続しようとした潜伏キリシタンの集落である。禁教期の﨑津集落では、指導者を中心として自分たち自身で密かに信仰を続ける過程で、大黒天及び恵比須神をキリスト教の唯一神であるデウスとして崇拝し、アワビの貝殻の模様を聖母マリアに見立てるなど、漁村独特の信仰形態が育まれた。キリスト教解禁後、﨑津集落の潜伏キリシタンはカトリックへと復帰し、禁教期に密かに祈りを捧げた神社の隣接地に教会堂を建てた。