世界遺産と無形文化遺産
塚廻古墳
つかまわりこふん
主情報
- 記載物件名
- 塚廻古墳
- 写真提供
- 堺市提供
解説
詳細解説
仁徳天皇陵古墳の東側、外堀から約15mの位置に造られた円墳。墳丘の位置から、仁徳天皇陵古墳と関わりのある古墳と考えられる。墳丘径は35 m、高さは4.5 m。墳丘は2段に築かれる。
1912 年の発掘調査により、埋葬施設は木棺が直接、墳丘に納められていたものと推測されている。棺内からは、銅鏡2面、鉄剣、鉄刀のほか、勾玉7、棗玉6、管玉4連71、ガラス丸玉5連501、ガラス小玉2連1531、臼玉1連684 と大量の玉類が出土した。特に、硬玉で作られた長
さ5cm の勾玉は、大型品で希少なものである。墳丘の周囲を巡る濠は、仁徳天皇陵古墳の外濠と接して造られている。
濠は埋没保存されている。墳丘の裾廻りに円筒埴輪が立て並べられていたとされる。築造時期は中期中葉と考えられている。