世界遺産と無形文化遺産
寺山南山古墳
てらやまみなみやまこふん
主情報
- 記載物件名
- 寺山南山古墳
- 写真提供
- 堺市提供
解説
詳細解説
履中天皇陵古墳の後円部北東側において、外濠に接して造られた方墳。履中天皇陵古墳の外濠を自身の濠として共有するうえ、履中天皇陵古墳の後円部の中心から放射状に延ばした直線に墳丘主軸線を沿わせて造られたものと推測されている。墳丘の位置や主軸方向、および共有される濠から、履中天皇陵古墳と関わりの深い古墳と考えられる。
墳丘長は北東-南西方向が45 m、北西-南東方向が36.3 mと復元され、平面形は長方形を呈する。墳丘の上部は改変を受けており、現存高は4m。墳丘は2段に築かれていた可能性が高い。墳丘の周囲を巡る濠は、埋没保存されている。
テラス上には円筒埴輪が並べられ、墳丘上からは、朝鮮半島から渡来したばかりの技術で作られた最古級の須恵器が採集されている。築造時期は中期中葉と考えられている。