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御廟山古墳

ごびょうやまこふん

主情報

記載物件名
御廟山古墳
写真提供
堺市提供

解説

詳細解説

 百舌鳥エリアの中央部に位置する前方後円墳。前方部
を西に向けて造られる。
 墳丘長は203 m、後円部の高さは18.3 m。百舌鳥エリアでは第4位の大きさである。墳丘は3段に築かれ、南側のくびれ部のみに造り出しが設けられる。測量図によれば、後円部と前方部の頂上に円錐状の円丘が認められるが、主軸線より北側へ偏することから、築造当初のものではない可能性が高いとされる。
 現在は一重の濠が巡るが、築造時は二重の周濠であった。現在、外濠は埋没保存されている。
 発掘調査の結果、第1段テラスでは隙間なく並べられた円筒埴輪が出土し、造り出しの上面やその周辺からは多種多様な形象埴輪が出土した。とくに、最大級の囲形埴輪と神社建築に通じる造形の家形埴輪が注目される。さらに、ミニチュア土器、生焼けの須恵器とともに魚や笊を表した土製品等も出土しており、造り出しで行われた儀礼の一端を示している。築造時期は中期中葉と考えられている。