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峯ヶ塚古墳

みねがづかこふん

主情報

記載物件名
峯ヶ塚古墳
写真提供
羽曳野市教育委員会

解説

詳細解説

 羽曳野丘陵から東に延びる尾根筋からやや下った扇状
地上に造られた前方後円墳。前方部を西に向けて造られる。
 墳丘長は96 m、前方部の高さは10 m。墳丘は2段に築かれ、くびれ部の北側には造り出しが設けられる。現在は一重の濠が巡るが、築造時は二重の周濠であった。外濠は埋没保存されている。
 埋葬施設には、4.3 × 2.2 m、高さ1.9 mの竪穴式石槨に、九州産の舟形石棺が用いられる。石槨からは、銅鏡、大刀、甲、鉄鏃、大量の玉類、馬具、盛矢具のほか、朝鮮半島からの渡来系要素の強い金・銀製装身具等の副葬品が出土した。とくに大刀には長さが1.2 mにも達するものや、特別な金銀製の装飾品を付けたものを含んでいる。実用を離れた儀仗用と考えられる大刀は、被葬者の権威を表すものである。
 墳丘や濠からは円筒埴輪、形象埴輪のほか須恵器が出土しており、築造時期は中期後葉と考えられている。