世界遺産と無形文化遺産
垣ノ島遺跡
かきのしまいせき
主情報
- 記載物件名
- 垣ノ島遺跡
解説
居住域と墓域の分離を示す集落跡
詳細解説
太平洋をのぞむ段丘上に立地する紀元前5,000年頃の集落跡です。竪穴建物による居住域 、大型の合葬墓と単独墓からなる墓域が形成され、日常と非日常の空間が分離したことを示しています。竪穴建物からは漁網用の石錘が出土し、漁労が活発に行われていたことを伝ています。墓には、この地域に特徴的な幼児の足形を押し付けた粘土版が副葬されることがあり、当時の葬制や精神性 を示しています。
その後、紀元前2,000年頃になると、長さ190mを超える盛土遺構がつくられました。盛土からは土砂とともに土器や石器などが大量に出土し、祭祀・儀礼が継続して行われたことを示しています。