世界遺産と無形文化遺産
忍野八海(お釜池)
主情報
- 記載物件名
- 忍野八海(お釜池)
解説
詳細解説
富士山の北東麓に位置する忍野八海は、富士山の伏流水による8つの湧水から成り、それぞれ八大竜王51を祀る富士山信仰の巡拝地であった。 富士登拝を行う道者・富士講信者たちは、忍野八海の湧水により、自らの身の穢れを祓った。 16世紀後半に長谷川角行が富士山麓の湖沼で水行を行ったとの伝承にちなみ、1843年より、忍野八海においても、8つの小さな湧水を巡って水行を行う「富士山根元八湖」と呼ぶ巡礼が行われるようになった。それに伴い、富士講信者によって出口池から菖蒲池までを巡る道が整備されるとともに、各池の浚渫が行われ、八大竜王が祀られた。それ以後、忍野八海は、19世紀後半まで継続的に道者・富士講信者が訪れる巡礼地となった。道者・富士講信者は各湧水で水垢離を行い、翌日、富士登拝を行った。