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大鳥塚古墳

おおとりづかこふん

主情報

記載物件名
大鳥塚古墳
写真提供
藤井寺市教育委員会提供

解説

詳細解説

 南北に張り出した台地の西側縁辺部に造られた前方後円墳。前方部を南に向けて造られる。
 墳丘長は110 m、後円部の高さは12.3 m。墳丘は百舌鳥・古市古墳群では変則的で、後円部が3段、前方部が2段に築かれ、後円部高が著しく高いことが特徴である。くびれ部の両側には造り出しが設けられる。
 埋葬施設は後円部に粘土槨の存在が報告されており、刀、剣、鉾、鏃等、鉄製武器が副葬されていた。前方部からは銅鏡1面と鉄刀が出土しており、埋葬施設の存在が推測される。これらの他にも銅鏡1面の出土が伝えられる。
 墳丘の周囲には、幅の狭い馬蹄形の濠が巡る。濠は当初から水を湛えていなかったものと推測され、埋没保存されている。
 円筒埴輪、形象埴輪が出土している。近辺から出土した優美な冑形埴輪が特筆される。築造時期は中期中葉と考えられている。