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那智大滝

なちのおおたき

主情報

記載物件名
那智大滝

解説

 那智山の森林を水源とする高さ133m幅13mの日本一の滝で、熊野那智大社、青岸渡寺の信仰の原点であり、また信仰の対象そのものである。熊野信仰の体系を図像で表現した14世紀の「熊野曼荼羅」や、那智信仰を大衆に絵説きするために制作された16世紀の「那智参詣曼荼羅」にも必ず描かれており、信仰に直接関連する文化的景観の重要な構成要素である。この滝の麓は、「那智経塚」と呼ばれる大規模な経塚の遺跡でもあり、1918年の発掘調査によって12世紀から13世紀のものを中心とする夥しい数の仏教遺物が発見されている。