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大峯奥駈道

おおみねおくがけみち

主情報

記載物件名
大峯奥駈道

解説

 三霊場に対する信仰が盛んになるにつれて形成され、整備された「大峯奥駈道」、「熊野参詣道」、「高野山町石道」と呼ばれる三つの道である。これらの道は、人々が下界から神仏の宿る浄域に近づくための修行の場であり、険しく清浄な自然環境のなかに今日まで良好な状態で遺り、沿道の山岳・森林と一体となった文化的景観を形成している。  「大峯奥駈道」は、「吉野・大峯」と「熊野三山」の二大霊場を結ぶ山岳道で、修験道の最も重要な修行の場である。  吉野山から大峰山寺、玉置神社を経て熊野本宮大社まで約80㎞の道のりがある。経路の大半は標高千数百メートル級の山々を越える険しい起伏に富んだ尾根道で、随所に行場が設けられている。