世界遺産と無形文化遺産
彦根城
構成する文化遺産
主情報
- 記載物件名
- 彦根城
- 構成資産
- 彦根城
- 所在地(市町村)
- 滋賀県彦根市
- 暫定記載年
- 平成4年(1992年)
- 都道府県所管課
- 滋賀県文化スポーツ部文化財保護課彦根城世界遺産登録推進室
- 自治体等HP
- https://www.hikonejo-worldheritage.jp/(彦根城世界遺産登録推進協議会HP)
解説
詳細解説
日本の城郭建築は16世紀中頃に確立しました。彦根城は17世紀初頭の城郭建築最盛期の遺産であり、防御的部分や城主の居室部分を含めて城郭の全体像を最も良く残しています。彦根城は、琵琶湖に面した丘の周囲に濠を巡らした内郭と、さらにその周囲をとりかこむ外郭から構成されています。
内郭は丘の自然地形を巧みに活かして城郭の防御的部分と城主の居館を築き、外郭には位の高い武家の屋敷を配しました。外郭の周囲にも濠が巡り、外側には一般居住地と商業地からなる城下町があり、そのさらに外側にも濠が巡っていました。内・外郭には、天守・櫓・門などの城郭建築と居館の庭園である楽々園及び玄宮園が残り、二重の濠と石垣・城壁が良好に保存されています。
城下町は近代的な市街地に変わっていますが、街路の形態などに城下町特有の地割が残っています。現在、内・外郭とその外周部の一部について保存の措置が成されており、また、居室部分は一部が古図・古写真及び発掘調査の成果に基づいて復元され、博物館として活用するなど、基本構想に基づいた整備が図られています。