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世界遺産と無形文化遺産

建造物木工

けんぞうぶつもっこう

主情報

  • 選定年月日:19760504
  • 選定保存技術

解説

わが国の建造物は近年まで木造がその主流であり、したがって建築技術は木工技術によって代表され、それは世界に類例稀なほど精巧な成果を示すものである。しかし、近年では、材料、工具等の変化や、いわゆる近代建築の隆盛にともなって、古式の木工技術を体得する者は少なく、しだいに技術水準が低下しつつある。特に文化財建造物の保存修理にあたっては、各時代の木工技術の正確な踏襲、再現が求められるところから、現在数少ない木工技能者が体得している古式の木工技術を伝承し、錬磨してその水準を確保する必要がある。