住吉大社 幣殿及び渡殿(四棟) (第二殿)
すみよしたいしゃ へいでんおよびわたりでん
概要
住吉大社は古代に起源をもつ古社で、本殿4棟が国宝、ほか4棟が重要文化財に指定されている。
幣殿及び渡殿は、本殿と同じく文化7年(1810)の建築で、割拝殿形式の幣殿と、本殿との間を繋ぐ渡殿からなる。摂社大海神社の幣殿及び渡殿も同様の形式で、宝永5年(1709)頃の建築とみられる。これらは、中世から近世にかけて住吉大社の建築が整えられた過程を伝える社殿として重要である。
南高蔵、北高蔵、摂社大海神社西門、末社招魂社本殿は桃山~江戸初期の建築で、近世の住吉大社の社殿の構成を伝える遺構として価値が高い。