瓦経 がきょう

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考古資料 / 奈良県 

平安時代 12世紀
土製 素焼(雲母含む土使用)
縦22.9 横18.9 厚1.8
1枚

 埋経(まいきょう)を目的に経文(きょうもん)を粘土板に刻んで焼成したものを瓦経(がきょう)という。本瓦経は天地(てんち)および行間に界線(かいせん)を引き、片面10行17字詰で表裏に経文を刻字(こくじ)する。刻字された経文は『法華経』巻第六・随喜功徳品(ずいきくどくほん)の一部で、各10行で割り付けると巻第六の16枚目にあたることから、裏面天部(てんぶ)の刻字「十六」は丁付(ちょうづけ)をあらわすと解される。出土地を示すものはないが、これらの特徴は福岡市・飯盛山(いいもりやま)出土瓦経と一致し、刻字も似ていることからその1枚と思われる。飯盛山瓦経には永久2年(1114)の年紀をもつものがあり、本瓦経も12世紀初めの制作とみられる。

古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, pp.68-69, no.45.

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