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紅型両面着物「雪輪に蝶々草花模様」

びんがたりょうめんきもの「ゆきわにちょうちょうくさばなもよう」

概要

紅型両面着物「雪輪に蝶々草花模様」

びんがたりょうめんきもの「ゆきわにちょうちょうくさばなもよう」

染織 / 昭和以降

玉那覇有公  (1936~)

たまなは ゆうこう

平成14/2002

苧麻・紅型

丈172.0  裄69.0

1領

文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)

第49回日本伝統工芸展

国(文化庁)

 紅型は、固有の色遣いや意匠により沖縄の伝統文化を伝える染色技法である。作者は、意匠の構想から下絵作り、型紙彫刻を経て、型付、彩色、仕上げに至る一貫した工程に精通し紅型制作に専念している。特に、沖縄の型染めの特色であった、手間と熟練を要する両面染めの伝統技法にも積極的に取り組むとともに、沖縄産の苧麻、芭蕉等の生地の風合いを活かすことに力を注いでいる。
 本作品は、読谷村に工房を構えた作者が、身近な沖縄の蝶や草花のモティーフを文様化し、自然に浮かんできたという雪輪のイメージと組み合わせた意匠である。彩色には赤紫色のコチニールを中心に用い、すべて独自に調合したものを使用しており、夏物であるため涼感が得られる色遣いとした。生地は、竹富島に発注した苧麻地である。

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