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琴ノ浦温山荘 主屋

ことのうらおんざんそう しゅおく

概要

琴ノ浦温山荘 主屋

ことのうらおんざんそう しゅおく

住居建築 / 江戸 / 近畿 / 和歌山県

和歌山県

江戸中期/1915

主座敷部及び内玄関部からなる
主座敷部・木造、建築面積279.26平方メートル、一階建、地下一階、入母屋造及び寄棟造、桟瓦葺及び銅板葺、
内玄関部・木造、建築面積152.72平方メートル、一階建、地下一階、入母屋造及び寄棟造、桟瓦葺及び銅板葺

1棟

和歌山県海南市船尾字矢ノ島370番地1

重文指定年月日:20100629
国宝指定年月日:

財団法人琴ノ浦温山荘園

重要文化財

 琴ノ浦温山荘は、製革業で財をなした新田長次郎)が営んだ別荘で、潮入の池泉を造成した庭園内に、各建物を配置している。
 主屋は、接客用の主座敷部と、居住用の内玄関部を南北に接続した構成になる。主座敷は、東西の庭園を観賞するための開放的な室内空間をもつとともに、座敷飾りや彫刻欄間などに技巧的な意匠がみられる。また庭園の周囲には、瀟洒な意匠の茶室や浜座敷などを配置している。
 琴ノ浦温山荘の建造物は、独特な構成の庭園と一体的に建設された別荘建築で、優れた意匠を持ち、当時最新の建築資材であった合板の使用など、先駆的な技術や建材を積極的に用いている点において高い価値が認められる。

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