アルジェのユダヤ人(タンジールのユダヤ人花嫁)
あるじぇのゆだやじん(たんじーるのゆだやじんはなよめ)
概要
アルジェのユダヤ人(タンジールのユダヤ人花嫁)
あるじぇのゆだやじん(たんじーるのゆだやじんはなよめ)
ドラクロワは、1832年前半の北アフリカ旅行から戻った翌年、エッチングの制作に再びとり組んだ。本作は《オランのアラブ人》とともに、その中で最も重要な作品である。ドラクロワはモロッコのタンジールに滞在したおり、ユダヤ女性たちの姿を詳細な水彩画に描き、それらが本作の源泉となっている(タイトルの「アルジェの」は誤称ということになる)。裕福な花嫁が召使いをともない、室内で椅子に掛けている。敷物においた彼女の裸足の形式張らない姿と、重たそうな衣装や威厳のある態度との対比が面白い。
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