フランス国王アンリ2世
ふらんすこくおうあんり2せい
概要
フランス国王アンリ2世
ふらんすこくおうあんり2せい
アンリ2世(1519―59)は、父フランソワ1世のあとを受けて1547年に王位についた。父の政策を引き継ぎ、イタリアの支配権をめぐって、ハプスブルク家を相手にイタリア戦争を続けたが、1559年和約を結んだ。芸術の面では、外国人芸術家の主導によるフォンテーヌブロー派を育成した前王のあと、イタリア・ルネサンスを指向するフランス独自の典雅な様式を育んでいる。これはアンリ2世様式と呼ばれ、絵画ではクルーエ父子が大きな役割を担った。フランソワ・クルーエは、父であるジャン・クルーエのもとで修行し、父の死後、その跡を継いで1541年に宮廷画家となっている。本作のように、精緻で端麗な描写の肖像画を残した。
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