石清尾山古墳群
いわせおやまこふんぐん
概要
S45-5-144石清尾山古墳群.txt: 高松市西郊の石清尾山は、高松平野を一望にしうる景勝の地である。この山頂の稜線上に多くの積石塚が存在することは早くから知られ、とくに梅原末治博士により調査された猫塚は、双方中円墳という特異な形態と、副葬されていた漢鏡の伝世問題で著名である。
石清尾山古墳群は瀬戸内地方における有名な古式古墳の群として学界の注目するところであったが、これまでは石船塚古墳のみが指定されていたので、山頂にある多数の古墳を一括して指定し、名称を石清尾山古墳群としたのである。指定範囲には、前方後円墳6基、双方中円墳2基、方墳1基、円墳3基(以上すべて石塚)が含まれているが、このほかに、土塚で、年代の新しい古墳7基も含まれている。石清尾山頂には最近、観光開発の計画があるが、県・市当局の指導により、古墳の所在する場所は現状のまま保存されることになっている。