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スペインの白い町

すぺいんのしろいまち

概要

スペインの白い町

すぺいんのしろいまち

三岸節子  (1905-1999)

みぎしせつこ

昭和47年/1972年

油彩・キャンバス

72.5×60.0cm

一宮市三岸節子記念美術館

画面右下に署名:S.MigiSH
裏面に画題・署名・年記・場所・出品:スペインの白い町 三岸節子 昭和47年三月 南佛カーニュにて 潮展出品
出品:第6回潮展(1947)
白壁の家が延々と続く眺めをモノトーンの世界に描き出している。空は真っ黒に塗りつぶされているが、かえってそれが無限の空間を感じさせる。下地に黒を、その上からグレーと白を塗り重ねており、家の輪郭線は引っかいた跡に現れる黒い線で表現されている。まるで壁塗りの作業をキャンバス上で再現するかのように絵具をナイフで塗り重ね、自由な動きの引っかき線でモチーフを縁取ることで、画面に軽やかさと繊細さをもたらしている。この引っかきの技法は夫の好太郎も用いており、塗り重ねの出来る油絵具の特質を生かした技法といえる。

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キーワード

節子 / 三岸 / 署名 / せつこ

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