東京名所 三ツ井ハウス図 する賀町
概要
両替商の三井組は、明治5年海運橋の側にあった三井組ハウスを、第一国立銀行に譲り渡し、明治7年5月6日駿河町(現在の室町1・2丁目)に新しい洋風建築「為替バンク三井組」(現在の日本橋兜町三井本館)を設立しました。この建物は、一般に「三井ハウス」と呼ばれていました。その右隣りは、三井一族経営の越後屋呉服店(現在の日本橋三越本店)で、画面右端には、両替店も経営していたので証券印紙売捌所の看板が見えます。通行人の中に洋装や洋傘の人、警官と郵便外務員の黒の洋装スタイル、ガス燈など、典型的な文明開化の様相がうかがえます。