鳥形土器
とりがたどき
概要
この土器は、三国時代に朝鮮半島南東部にあった加耶とその周辺で用いられたもので、水鳥をかたどっている。3~4世紀の慶尚南道南東部のものと思われる。当時の墓からは2点セットになって発見されることが多いため、一対で儀式や死者に捧げられた容器であったと考えられている。中国の歴史書である『魏志韓伝』によると、この地域では鳥は死者の魂を霊界に運ぶものと信じられていたという記述があり、この鳥形土器は、そのような思想を反映しているといえる。
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