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花入

はないれ

概要

花入

はないれ

日本画 / 昭和以降 / 日本

竹内栖鳳  (1864-1942)

たけうちせいほう

日本

昭和5年/1930

9.0×41.6cm

1口

広島県廿日市市大野亀ヶ岡701

海の見える杜美術館

地面にはらりと落ちた松葉が描かれる。箱書きから姉 琴(こと)の二十五回忌に作られたものと分かる。栖鳳の十歳年上の姉 琴は、栖鳳の代わりに家業の料亭を継ぎ、彼に画の道へ進むことを許した恩人である。「姉は私にとって母の変身でもあれば、異性のやさしさの総てを見せて呉れたやうな人」と栖鳳は語った。ある朝、栖鳳が学校へ勤めに出る前に何も言わず笑顔を交わしたのが、意識のある姉との最後の別れになったという。音もたてず落ちる松の葉を姉の死に重ね合わせたのであろうか。

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キーワード

栖鳳 / 猪口 / / 茶釜

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