茜地狩猟文更紗 あかねじしゅりょうもんさらさ

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染織 

インド西部
インド セイブ
17-18世紀
木綿、木版媒染
429.3×90.8
1枚

豪華な輿を背に載せた象、着飾った馬、人々の晴れやかな表情、賑やかな音楽と歓声が聞こえてきそうな更紗である。悠然と進むパレードの合間を縫って、兎が走り抜け、虎だろうか、肉食獣が追いかける。
インドの染織品は、古代から優れたデザイン性と堅牢かつ多色の染色技術により比類ない地位を築き、国内のみならず国外の需要にも応えてきた。ここでは木綿布に木版を用い、茜の根から採った染料に媒染剤を複数使い分けることで深赤や焦茶色を染め分けて文様を表している。この作品はインド西部で制作された後、輸出され、インドネシアのスラウェシ島トラジャで採集された。当時、経済的・政治的活動を活発化させていたオランダ東インド会社によって齎された可能性もある。
トラジャはスラウェシ島中央部から南部の山岳地帯で隔離されていたため、20世紀に入るまでトラジャ人は独自の文化を守ってきた。トラジャの地では、遥かインドから渡来した貴重な布は権力と財力の象徴でもあり、重要な儀式で高い軒から幡として吊るされ、長年にわたって大切に保存されてきた。インドから海を渡ってきたパレードは長さ4メートル以上の布の上を今もなお、延々と練り歩いている。

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