近江甲賀の前挽鋸製造用具及び製品
おうみこうかのまえびきのこせいぞうようぐおよびせいひん
概要
滋賀県の甲賀地方で造られ、全国的に普及した「前挽鋸」と呼ばれる大型の製材用鋸の製造用具と製品の収集である。前挽鋸は、鋸の原版を造る「黒打ち」、表面を平らに仕上げる「透き」、歯の先端に焼きを入れる「歯焼き」の三工程から造られた。本件は、各工程で使われた用具と製品を中心に、検品・計測用具、販売用具、職人の信仰用具などから構成されている。そのほか前挽鋸の流通を示す各地からの注文書などの記録類を附としている。