パディインヘルのミイラの包み布
ぱでぃいんへるのみいらのつつみぬの
概要
パディインヘルのミイラの包み布
ぱでぃいんへるのみいらのつつみぬの
出土地:下エジプト出土
ローマ時代・1世紀頃
亜麻布に彩画
縦194 横102
1枚
銘文: 《以下ヒエログリフからの訳》おお、オシリス・ヘンティ・アメンティウ・ソカルよ、汝、聖なる都市ブトのバアの仲間、汝の息子ホルスは、汝の敵どもに、首尾よく勝利した。その故に、天上、地上、そして地下に住まう者どもは、幾度も幾度も喜び寿ぐ。女主人ティパイアレルが産んだ、パヤムアムの息子オシリス・パディ・イン・ヘルの供養のために暗誦されるべき祈りの言葉:汝のバア(魂)がレー神とともに天上で生きんことを。そして汝の名前が、ゲブの大地に繁栄する花の王国のように、永遠に緑でありますように。汝の肉体が永遠に若返るように、汝は存在しますように。汝の肉体が永遠に若いままであるように、生き続けますように!
ミイラを包んでいた布です。ナオス(祠堂)を象った枠内に、死者の神オシリスの姿をした死者パディインヘルの像と死後の世界を表わした図像が描かれています。ヒエログリフ(聖刻文字)の銘文は、死者の神オシリスへの讃辞と死者の供養のための願文です。