村上祭の屋台行事
むらかみまつりのやたいぎょうじ
概要
本件は,江戸時代より城下町として栄えてきた村上に伝承されてきた大規模祭礼であり,旧村上城下の総鎮守である西奈彌羽黒神社の例大祭において,神輿の巡行に合わせて19基の屋台,14騎の荒馬,4基の笠鉾等が旧城下を巡行するものである。
6日は宵祭で,各町が屋台や笠鉾を組み立てて自町内を巡行する。7日は本祭で,早朝から各町の屋台,荒馬,笠鉾が神社前に集まった後,順に旧城下を夕方まで巡行する。夕方に神輿が還御すると,荒馬,笠鉾,屋台も自町内に戻るが,その際,屋台は提灯を灯し,賑々しく帰町する。
屋台は,新潟県下越地方によく見られる二層二輪形式で,一層目に囃子方が乗り,二層目に乗せ物と呼ぶ人形類を乗せる。形態は,ニワカ屋台,お囃子屋台,シャギリ屋台の3種があり,ニワカ屋台からお囃子屋台,あるいはニワカ屋台やお囃子屋台からシャギリ屋台へと展開してきたことが知られている。
(※解説は指定当時のものをもとにしています)
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国指定文化財等データベース(文化庁)