ポスター「北陸三県合同原子力平和利用大博覧会」
ぽすたー「ほくりくさんけんごうどうげんしりょくへいわりようだいはくらんかい」
概要
本資料は、高岡古城公園を会場として開催された北陸三県合同原子力平和利用大博覧会のポスターである。ポスターの中央に原子のモデルを描いている。
この博覧会では、原子力平和利用の現状を示す数多くの資料が展示され、原子力時代の始まりを告げる画期的な博覧会として好評を博した。
<北陸三県合同原子力平和利用大博覧会>
北陸三県合同原子力平和利用大博覧会は、高岡古城公園を会場にして昭和32年(1957)6月15日から8月18日の期間(65日間)で開催された(アメリカ広報庁・読売新聞社など共催)。この博覧会では、原子力平和利用の現状を一堂に集めて展示したもので、全国各地を巡回した博覧会で、高岡市が最後の開催地であった。
なお、高岡古城公園内には4つの会場が設けられた。第1会場(美術館)では、原子力の進歩に貢献した科学者たちの肖像、原子力の知識に関する展示、原子力平和利用の映画の上映などがなされた。第2会場(本丸の特設館)では、茨城県東海村で建設が予定されていた「第二号原子炉、CP5型原子炉」の8分の1模型の展示、ラジオアイソトープ実験室、原子動力(原子力機関車・原子力飛行機・原子力船)などの模型展示などの原子力産業の展示がなされた。第3会場(公会堂)には、演芸場があった。第4会場(図書館)では国内外の原子力関係図書展示などがなされた。博覧会会期中には約26万人以上の入場者があり、原子力の知識に多くの人々が接する機会となった。
<参考>『たかおか歴史との出会い』(高岡市、1991年)