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五鈷杵

ごこしょ

概要

五鈷杵

ごこしょ

金工

鎌倉時代 13~14世紀

銅 鋳造 鍍金

総長18.6 把長7.7 鈷張6.1

1口

重要美術品

空海請来(しょうらい)組法具(くみほうぐ)に範をとった請来様(しょうらいよう)の五鈷杵。把の中央部は十六面の切子形とし、各面中央にやや大ぶりな円文を打つ。切子形の両端は刻みを縦筋にめぐらして蘂(しべ)をあらわし、鎬(しのぎ)を立てた八葉の蓮弁帯は、中央で三条八角の鈕(ちゅう)で約す。鈷は独鈷の四方に脇鈷をつけた5本からなり、中鈷は下方に抉りを入れた八面錐形をなす。また、脇鈷は中央には鎬をたて、鎬上3箇所に月形を設ける。やや白味を帯びた鍍金(ときん)は厚く細部までまわり、面取りは歪みがなく緊張感がある。請来様法具の展開を知る上で好個の作例である。

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