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擬鼈甲櫛・笄・簪

ぎべっこうくし・こうがい・かんざし

概要

擬鼈甲櫛・笄・簪

ぎべっこうくし・こうがい・かんざし

その他 / 江戸

江戸後期/19世紀

馬爪

櫛5.5×11.1・笄長23.3・簪長24.1 (cm)

千代田区隼町4-1 国立劇場

独立行政法人日本芸術文化振興会

鼈甲に擬した馬爪(ばず)製、山高形の挿櫛と笄・琴柱簪の揃いである。山高形の挿櫛と角琴柱簪の揃いである。山高形は、享保6年(1721)『女要珠文庫』で「京かた」と記されるものに近く、『玳瑁亀圖説』では江戸で享保・元文年間(1716~1741)に流行したとされ、概ね18世紀前半に流行した形状とみられる。足先繋ぎの琴柱簪は『玳瑁亀圖説』によると文化・文政の頃より始まったとされ、光琳足とも呼ばれる。鼈甲は舶載の高級品で、馬爪製の櫛類は享和年間(1801~1804)に鼈甲が高騰した際に考案されて流行した。安価な馬爪に黒い斑まで入れて巧妙な模造品が作られた。 花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成15年(2012)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。

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キーワード

鼈甲 / / 劇場 /

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