画像石 先祖への拝礼
がぞうせき せんぞへのはいれい
概要
<礼拝する人々>右側から歩いてきた人たちが、中央やや左寄りにすわっている人物に礼拝している。現在の中国は基本的に机と椅子の生活だが、これは唐時代以後のことである。漢時代にはひとびとは正座し、あるいはあぐらをかいて座り、丁重な挨拶をするときは床に伏すのが礼儀であった。この画像石は、身分の差がある人々の対面の場面を描いている。
他の例からすると、上に刻まれた二羽の鳥はこの世とあの世を結ぶ鳥で、ここに描かれているのはあの世であると思われる。あの世で先祖の霊に会って供養したい、という孝行の気持ちを表わしているのであろう。
(A4パネル)