足付盆
あしつきぼん
概要
足付盆
あしつきぼん
制作地:ミャンマー・シャン州
ミャンマー・ビルマ連邦時代 20世紀
木胎漆塗
径52.3 高27.5
1基
ミャンマーにおいて漆器は「ユン(yun)」と総称され、人びとの日々の生活や仏教などの宗教行事、建築空間における装飾などミャンマー社会に深く根付きながら多種多様に発展してきた工芸である。当地で作られる漆器の素地は、竹をはじめ木、馬毛、金属、布など様々であり、加飾技法も蒟醤や箔絵、下地盛り上げ、ガラス象嵌、漆絵、変わり塗、卵殻など多岐にわたる。主な漆工芸の産地としては、マンダレー管区のマンダレー市内のほかバガンやインワ、ザガイン管区のチャウッカ、シャン州のチャイントンやインレー湖周辺などがよく知られている。技法・意匠とも産地ごとに個性がみられるが、なかでも本品は器種・加飾技法・意匠のいずれもシャン州でつくられてきた典型的な作である。ほぼ同形同寸の類品として、浦添市美術館所蔵品に「朱漆花文漆絵卓」がある。