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丸筒

まるづつ

概要

丸筒

まるづつ

その他アジア

制作地:ミャンマー

ミャンマー・ビルマ連邦時代 20世紀

木胎漆塗 箔押

最大幅6.2 総高35.5

1合

ミャンマーにおいて漆器は「ユン(yun)」と総称され、人びとの日々の生活や仏教などの宗教行事、建築空間における装飾などミャンマー社会に深く根付きながら多種多様に発展してきた工芸である。当地で作られる漆器の素地は、竹をはじめ木、馬毛、金属、布など様々であり、加飾技法も蒟醤や箔絵、下地盛り上げ、ガラス象嵌、漆絵、変わり塗、卵殻など多岐にわたる。主な漆工芸の産地としては、マンダレー管区のマンダレー市内のほかバガンやインワ、ザガイン管区のチャウッカ、シャン州のチャイントンやインレー湖周辺などがよく知られている。技法・意匠とも産地ごとに個性がみられるが、本品は器種・加飾技法ともにミャンマーの漆芸にみられる典型的な作例である。なお、収集者は本品を経筒としたが、用途はそれに限らず、パームリーフなどに書かれる貝葉文書を運搬・保管するための文箱として用いられたと考えられる。

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