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有職文蒔絵櫛・笄

ゆうそくもんまきえくし・こうがい

概要

有職文蒔絵櫛・笄

ゆうそくもんまきえくし・こうがい

その他 / 江戸

江戸末期~明治初期/19世紀

木(柞)・象牙

櫛3.6×9.2・笄長17.5 (cm)

千代田区隼町4-1 国立劇場

登録番号82235-1-074

独立行政法人日本芸術文化振興会

柞(いす)製、京丸小形、丸棟の挿櫛と笄の揃い。京丸形は『玳瑁亀圖説』によれば、京都で流行の形を江戸で模して天保年間(1830~44)に流行して「横三寸三分」が標準とされ、「横二寸九分」の小ぶりなものが京丸小形とされる。笄は杵形の中差で、安政頃から流行した。櫛は櫛歯を残して黒蝋色塗とし、上部の両角を象牙で削継ぎとし、立涌文・蜀江文・麻葉繋文・七宝文などの有職文を高蒔絵で表す。笄は中軸を黒檀木地、両端は木製で櫛と同様に象牙で削継とし、地を金梨子地と黒蝋色塗で塗分け、櫛と同様に有職文を高蒔絵で表している。花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成15年(2003)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。

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キーワード

京丸 / / / 流行

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