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佐野渡柳川櫛

さののわたりやながわくし

概要

佐野渡柳川櫛

さののわたりやながわくし

その他 / 明治

江戸末期~明治初期/19世紀

象牙

6.1×11.4 (cm)

千代田区隼町4-1 国立劇場

独立行政法人日本芸術文化振興会

象牙製、天丸形の挿櫛。天丸形は明和・安永期(1764~1781)に流行したとされる。象牙を紅で染め、撥彫(はねぼり)と平蒔絵で佐野渡を表す。佐野渡は、藤原定家の有名な和歌「駒とめて袖うち払ふかげもなし佐野渡の雪の夕暮」に基づいたもので、近世に絵画や工芸品に好んで描かれた。この技法は奈良時代の撥鏤(ばちる)に似たもので、幕末の櫛や紅板などにみられる。由来不明ながら「柳川」と呼ばれ、実際「柳川」在銘品が散見される。 花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成15年(2012)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。

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キーワード

柳川 / 劇場 / / 象牙

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