花鳥図

絵画  東洋画(日本画を除く) / 日本 

増山雪斎 (1754-1819)
ましやませっさい
1814(文化1)年
絹本着色
116.5×47.5
軸装

 雪斎は本名を増山正賢(まさかた)といい、宝暦四年(一七五四年)、伊勢長島藩主正贇(まさよし)の長子として江戸に生まれ、父の死去とともに安永五年(一七七六年)二十三歳で遺領二万石を襲封し、河内守に任じられた。生前はむしろ文芸の分野に秀でた風流貴人として、尊敬を集めた。
 四十八歳を迎えた享和元年(一八〇一年)、家督を子に譲り、文政二年(一八一九年)一月に、六十六歳で没した。
 雪斎はその号で、致仕ののち巣鴨に隠棲したことから巣丘隠人、石をことに愛したことから石@(せきてん)道人などとも号した。
 掲出の作品は、「甲戌春日」の年記があることから一八一四年に描いたことがわかる。六十歳を過ぎた、自適自娯の生活のなかから生まれた作品である。
 絵は梅に鶯を描いたもので、いかにも「春日」にふさわしい。肩の力を抜いた、楽しみながらの制作であったらしく、鶯のプロポーションにいくぶん崩れがみられるが、そこがまた貴人らしいおおらかさでもある。(山口泰弘)

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