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蝋型鋳造額面「魁星」

ろうがたちゅうぞうがくめん「さきがけぼし」

概要

蝋型鋳造額面「魁星」

ろうがたちゅうぞうがくめん「さきがけぼし」

金工 / 昭和以降 / 富山県

二代須賀松園  (1898~1979)

にだいすがしょうえん

富山県高岡市

昭和39年頃/1964年頃

蝋型鋳造

縦20.4cm×横16.4cm

1面

富山県高岡市古城1-5

資料番号 3-03-01-14

高岡市蔵(高岡市立博物館保管)

 蝋型鋳造一家、須賀家の「龍」と並んで得意とした「魁」を題材としている。
 隆々と盛り上がる筋肉や、全身をまとう天衣は激しくひるがえり、躍動感あふれる優品である。
 「魁」とは、「魁星」ともいい、北斗七星の第一星のことである。また「文章星」といって、中国の文事を司る神様のこと。右手には筆、左手には墨壺を持っている。
 二代松園は本名・精一。初代松園(亥子蔵)の二男として東京入谷に生まれる。明治42年(1909)、父に従い来高し、江戸流蝋型鋳物を学ぶ。昭和10年(1935)に二代松園を襲名。同18年(1943)新文展で特選となり以後毎年出品。国芸術保存資格甲種を認定され、戦時中も国から資材の配給を受け製作を続ける。同20年(1945)富山県立高岡工芸高校教師となる。同30年(1955)、富山県工芸美術功労表彰。同39年(1964)富山県無形文化財に認定される。
 数々の功績が認められ、昭和49年(1974)に国指定(選択)無形文化財保持者に認定。工芸美術部門のみならず、精密鋳造業界にも貢献した。また余技に書・水墨・素描などがある。

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キーワード

松園 / 須賀 / / 高岡

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