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国指定文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)大芝の七夕馬製作技術千葉県茂原市大芝

大芝の七夕馬製作技術

 本件は、千葉県東部の茂原市大芝に伝承される、七夕に飾る馬や牛を製作する技術である。カヤカヤ馬とも呼ばれ、大きな馬と小さな牛の一対を一組とする。麦ワラやマコモ、スゲ、ガマ、アオギリなど身近に自生する植物を材料にして丁寧に作られ、とくに馬は、大きな菱形の鬣や染色した飾り房が付くなど、その形状や色遣いに装飾性が高い。
 七夕馬は、昭和30年代までは農家の副業として盛んに作られており、大芝の特産品として市内や周辺地域の六斎市で売り買いされていたが、農家の減少や七夕行事の衰退に伴い、作り手の減少や高齢化が進み、変容や消滅のおそれが高くなっており、早急に記録の作成が必要である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧莇家住宅店舗兼主屋千葉県印旛郡酒々井町酒々井字上宿1636-1

旧莇家住宅店舗兼主屋

佐倉街道の酒々井宿に所在する醤油や茶の商家。重厚な土蔵造の二階建で、正面格子戸の1階は土間とミセ、高欄付の2階は床構え付の広い座敷とする。角屋で背面に仏間や内向き座敷、土間の妻側に添蔵を設ける。賑わった街道の歴史的景観を伝える豪壮な店舗。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))安藤家住宅稲荷社千葉県袖ケ浦市代宿字野口1037-1

安藤家住宅稲荷社

主屋西の築山上に南面して建つ一間社流造の稲荷社。身舎正面に桟唐戸二枚を吊り、側背面を横板張とし、切目長押、内法長押を廻す。軒は一軒繁垂木、屋根を銅板葺とし、棟は成の高い箱棟風とした独特な造り。全体に簡素ながら敷地西側の景観をつくる稲荷社。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))安藤家住宅土蔵千葉県袖ケ浦市代宿字野口1037-1

安藤家住宅土蔵

主屋の南東に北面し、家財を収納する土蔵。二階建切妻造妻入で、屋根は置屋根形式の桟瓦葺。北に戸口を設け、南に窓を一箇所開ける。内部は1・2階とも一室で、北東隅に階段を配し、二階床中央に荷揚げ口を設ける。敷地南東の歴史的景観をつくる土蔵。