世田谷の国分寺崖線に建つ住宅。鉄筋コンクリート造及び木造の混構造で設計は宮脇檀。崖に浮かぶ青色の閉鎖的な箱内部は、上階の庭からガラスで囲った階段室に光を導き、明るい住環境を達成。地形を巧みに用いた独創的な住宅で宮脇檀の革新的作品として貴重。

下北沢の住宅地に位置する住宅の門及び塀。敷地南辺東端の門は、切妻造桟瓦葺で門柱を鉄筋コンクリート造タイル貼とする。門両脇の塀は腰石積に鉄筋コンクリート造桟瓦葺で下部をタイル貼で飾る。閑静な住宅地に華やかな表構えを形成する丁寧な造りの門と塀。

下北沢駅西北の住宅地に建つ住宅。東を玄関とした中廊下式の平面で、北に水廻りや内玄関、南にサンルーム付応接室や座敷を配し、南庭沿いに縁を巡らす。二階は東に洋室二室、西に座敷二室を配す。室内各所に銘木を多用し、洗練された和洋折衷の住宅建築。

住宅街に広い庭園をもつ洋館付二階建和風住宅。入母屋造桟瓦葺で、洋館は切妻造フランス瓦葺。玄関を東面道路に向け、玄関脇に洋館、東西に中廊下平面とする。中央続き間座敷の東西に階段を配して動線を公私で分け、各所に覗き窓を配し、要人の応接に備える。