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京都府・京都市上京区

国指定文化財(登録無形文化財)手揉み製茶

手揉み製茶

 手揉み製茶のわざとは、茶種のひとつである煎茶、かぶせ茶又は玉露を、手作業で作り上げる伝統的な技術のことです。
 煎茶は、17世紀に伝来したとみられる手揉みによる製茶法を改良することで誕生したと伝えられ、明治時代末期に、農商務省の技術者らによって標準的な製法の探求が本格化し、大正時代に工程の大枠が固まりました。
 製茶の作業には、焙炉と呼ばれる乾燥炉と、その上に乗せて熱を茶葉に伝えるための助炭(木枠の底面に和紙を張った製茶道具)を用います。そして、多様な手使いによって茶葉の形状を整えていき、茶葉が十分に乾燥すれば完成となります。

国指定文化財(登録無形文化財)華道

華道

 華道は、草木や花などの花材を伝統的な技法と様式をもって花器にいけて、花等の生命をもって自然観を表現する行為であり、様々な花器に草木や花をいける技術と方法を洗練させていく中で多様ないけばなの様式を生み出してきた。また、我が国特有の表現を構築してきたのみならず、時代が下るにつれて人々の生活の中に受容され浸透していった。
 各流派では伝統的な様式について繰り返し稽古を行うことで、精神性を追究し、伝統的な技法とその様式の持つ美意識の修得・継承を図っており、花展等で見られる作品には伝統的な様式と技法、美意識に基づく表現が見られる。

国指定文化財(登録無形民俗文化財)庄内の笹巻製造技術山形県

庄内の笹巻製造技術

 庄内の笹巻製造技術は、山形県庄内地方に伝承されてきた、笹巻と呼ばれる行事食の製造技術である。庄内地方では、邪気を払い、男児の無事な成長を祝って、各家庭で笹巻を作る。材料はもち米であり、形状には四面体型や三角型、たけのこ型等の種類がある。灰汁を加えることで保存性を高めた、黄色い笹巻の製造技術は、鶴岡を中心に継承されている。いずれも、もち米を笹の葉で包んでイグサやスゲで縛り、数時間煮ることで完成させる。できあがった笹巻はきな粉や黒蜜をかけて食べる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧黒木家住宅店舗兼主屋宮崎県児湯郡高鍋町大字高鍋町598-4

旧黒木家住宅店舗兼主屋

高鍋城下の旧街道に東面して建つ、肥料製造販売業等を営んだ旧店舗兼主屋。桁行八間半の木造二階建寄棟造平入桟瓦葺で正背面に下屋を付ける。外壁は下見板張で、二階は縦長の上下窓を密に配した洋風の外観。町内最大級の間口の町家で当地の繁栄を今に伝える。