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茨城県・水戸市
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))一橋徳川家関係資料茨城県水戸市緑町2-1-15
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一橋徳川家は、八代将軍徳川吉宗の四男宗尹(むねただ)を家祖とし、一〇代茂(もち)栄(はる)の代に明治を迎えた。通称の一橋は江戸城一橋門内近くに屋敷を構えたことに由来し、田安・清水両徳川家とともに御三卿(ごさんきよう)と称された。同家から一一代将軍家(いえ)斉(なり)、一五代将軍慶(よし)喜(のぶ)が出た。
本資料群は、一橋徳川家の家臣団が完全に解体した明治三年(一八七〇)以前に同家に伝来したことが明らかなものを指定の対象とした。
文書・記録類では、まず朝廷が発給した位(い)記(き)・口(く)宣(ぜん)案(あん)・宣(せん)旨(じ)等が授受された当時の形状でまとまって伝存し、同家の高い家格を示す文書として貴重である。ほかでは、日記・御用留類、家臣・領地関係、儀礼関係、家譜類などが質量ともにまとまって伝来する。これらは一橋家の家政や所領支配、または幕政への関与、将軍家や大名家との交際の実際を窺うことができる史料群である。その他特徴的な文書として、二代治(はる)済(さだ)自筆の文書がある。これらは「御書付」「御筆」と呼ばれた文書で、奉書紙を料紙とし、家老等へ宛てた下達文書である。家老等からの伺書に対し、了承の旨や別の指示を付札に書して回答した文書とともに、同家の意思決定に、治済が(前)当主として参画した具体を伝える史料である。
書画・典籍類及び器物類は、儀礼や行事の場で用いたり、調度として誂えられた道具類、歴代当主が教養や趣味として揮毫・書写・収集した作品などから構成される。器物類は刀剣、拵、武具、染織・装束、能面、漆工、金工、木竹工、陶磁器、印章類など多彩である。これらは、落款や銘文、付属品、または御道具帳類の記載内容などにより、各々の作品の由緒や同家の御道具となった過程を窺えるものを多く含み、同家の文化を考えるうえで資料価値が高い。
写真は、いずれも幕末期のもので、アンブロタイプ一枚と鶏卵紙写真一三枚である。前者は、「元治丑(一八六五)三月」と画像面にある徳川茂徳(もちなが)(茂栄)の半身像である。後者のうち一二枚は将軍在任期間中を含む慶応二年(一八六六)から三年頃の徳川慶喜の姿を写したもので、同人の姿を如実に伝える江戸時代に遡る写真群として貴重である。
これらは、文書・記録類、器物類等が相俟って同家の歴史を明らかにし、御三卿研究上に唯一のまとまった資料といえ、江戸時代の政治史・文化史、古文書学等の研究上に価値が高い
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))茨城県三昧塚古墳出土品茨城県水戸市緑町2-1-15/東京都千代田区神田駿河台1-1
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高浜入りと呼ばれる霞ヶ浦沿岸に造られた前方後円墳からの出土品一括。金銅冠は馬形飾と樹木状飾の付く唯一の
遺例であり、本体には心葉形の歩揺と花文、唐草文、動物文などの透彫が伴う。金銅製の垂飾や大形の銅鏡、金銅製の
馬具も学術上重要。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))和田家住宅延年楼茨城県水戸市自由が丘4610-29
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切妻造桟瓦葺の平屋建、土庇銅板葺の茶亭。東より玄関、押入付五畳の待合、座敷飾を設ける書院を並べる。書院北に水屋を設けて、三畳と一畳台目の茶室を配する。二度移築されるも部材は概ね残している。年代が明確で、江戸末期茶室の造形と趣向をよく伝えている。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))祐月本店雛蔵茨城県水戸市末広町二丁目2282-1
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南北棟の二階建土蔵で切妻造桟瓦葺。大谷石布積の基礎に黒漆喰塗の外壁を立上げ、小屋は和小屋組とし、軒に鉢巻を廻す。東面と主屋側の南妻面は一階に扉口を開け、二階に持送り付の小庇をもつ窓を設ける。桁行六間と規模が大きく、重厚かつ丁寧な施工の土蔵。