倉吉の鋳物師(斎江家)用具及び製品
くらよしのいもじ(さいごうけ)ようぐおよびせいひん
概要
倉吉市の斎江家は、寛永3年(1626)創業と伝えられる山陰地方きっての鋳物師で、江戸時代以来昭和10年代まで多種多様な鋳物を製造してきた。
我が国の鋳造法は、明治後半から洋式鋳造法に転換していくが、その中で斎江家は伝統的な鋳造法を長く守っていた。この資料は、伝統的な鋳造法で使われた製作用具や、その製品をとりまとめたものである。この中には、文化10年(1813)の大山寺の梵鐘の型など、江戸時代以来のものも含まれており、倉吉における鋳物製作の実態と変遷を知ることができる。