譲原石器時代住居跡
ゆずりはらせっきじだいじゅうきょあと
概要
神流川の上流左岸に臨む段丘地帯に存し、現在美原小學校讓原分教場の敷地となっている。昭和十二年六月に發見されたもので岩塊をもつてほゞ長方形に敷き、長径約7尺8寸、短径約6尺5寸を有し、その週辺に石礫が残存する。中央に扁平石の組合せによる長方形の爐跡が存するが、住居跡内に石鏃、石斧、石錐が檢出されこの附近から縄文式土器を初め土偶滑車形土制耳飾等の土製品や、石鏃、石錐、石皿、石棒等の石器が出土した。
石器時代の敷石住居跡としては比較的規模も小さいが、かゝる奥深い山狹地帯に存する例として稀有のものである。