手塚家住宅(長野県塩尻市大字奈良井) 主屋
てづかけじゅうたく しゅおく
概要
手塚家は中山道の旧奈良井宿において、江戸時代を通じて問屋を主とする宿場内の要職を代々務めた。中山道に面して建つ主屋と、後方に接続する別棟座敷が天保11年(1840)に建てられた。主屋は、一階に問屋業のための会所を設け、これとは別に、上客のための玄関と、洗練された意匠をもつ座敷を備えている。
手塚家住宅は、建築年代が明らかで、江戸時代末期の木曽地方における問屋建築の姿を留めるものとして高い価値があり、また重要伝統的建造物群保存地区に選定されている塩尻市奈良井の宿場町を代表する町家建築である。