旧美歎水源地水道施設 量水器室
みたにすいげんちすいどうしせつ りょうすいきしつ
概要
旧美歎水源地水道施設は,鳥取市民の飲料水の確保と公衆衛生の向上を主な目的として,鳥取市技師長三田善太郎の計画及び設計に基づき,建設され,大正4年9月より給水を開始した上水道施設である。
施設は,貯水池堰堤を中心として,上流の美歎川上流量水堰及び通リ谷量水堰,下流の濾過池,接合井及び量水器室により構成される。貯水池堰堤は,重力式コンクリート造堰堤で,濾過池は,一号から五号までを南北に配し,制水井を附属している。
旧美歎水源地水道施設は,山陰地方で最初に建設された近代水道施設の代表的遺構であり,貯水池のみならず,量水施設や濾過施設なども良好な状態で保存されていることから,近代水道施設の構成を知る上で,高い歴史的価値が認められる。