荒踊
あらおどり
概要
九月二十九日が三ケ所神社、同三十日が中登神社で演じられるもので、風流歌に合わせて踊る風流系の踊りである。(宮崎県西臼杵郡五ケ瀬町大字三ケ所所在)
慶長年間に、三ケ所の坂本城主坂本山城守正次が、近江国坂本から伝えた踊とされている。行列を作って神社に進み、拝殿横の広場に到着して踊りはじめる。踊太夫が指揮をとり、新発意【しんぽち】がそれぞれの曲の踊の型を演じてみせ、猿の役がこれをもどいてから踊がはじまる。「御門の体」「御所殿踊」「乙婿【おとむこ】踊」「孫九郎踊」「上方踊」「与弥市【よねいち】踊」「大山【たいさん】踊」などがあり、いずれも古風な技法を伝えており、風流歌も古風で風流踊のおもかげをよく伝えているところに特色がある。
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国指定文化財等データベース(文化庁)