檜皮葺・柿葺
ひわだぶき・こけらぶき
概要
檜皮葺および柿葺の技術は、建造物の屋根葺技術としてわが国特有のものである。この技術の発祥は詳らかでないが、檜皮葺は八世紀の中ごろにすでに用いられており、柿葺は古く発生した板葺を源流とし、中世の末にはその技法が定着し大成したとみられている。現在、多数の檜皮葺・柿葺の建造物が、重要文化財として保護されており、これらの建造物を保存するためには檜皮葺・柿葺の技術は欠くことのできないものである。しかるに、指定文化財以外では若干の社寺建築にその需要があるとはいえ、一般建築界では全く用いられない技術であって、このため、伝承は困難となりつづある。
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