甲斐国分尼寺跡
かいこくぶんにじあと
概要
国分寺跡の北4丁余の所にあつて、土壇をなす地域が南北に2箇所相連接して存する。北部には今11個の自然石の礎石が見られ南部は北部より1段高く、また18個の礎石が遺存する。かつて道路新設の際、この地域の西端部とその礎石が撤去され、稍々旧状を損じてはいるが現状から推定して、もと南北ともに桁行5間、梁間4間の堂宇で南部は金堂、北部は講堂の跡と認められ、地域内からは国分寺跡と同種の瓦が出土する。
甲斐国分尼寺跡については異説もあるが国分寺跡との関係から見て蓋しこの地を以てその遺跡に充てるべきであらう。