女山神籠石
ぞやまこうごいし
概要
標高195mを有する女山と称せられる丘陵の山腹を縫うて4箇所の溪谷に跨って連互するもので、現在露呈している部分は特に西面並に南斜面の地域であるがその全長約2900mと推せられる。列石は巨大な切石の並列より成るもので、往々母岩を利用した箇所も存する。西の傾斜面に粥餅谷、長谷、源吾谷、産女谷の4溪谷があり、いずれも水門を存するが、これ等は長方形の石材を以て構成されており、殊に粥餅谷、長谷の水門は保存状態も良好である。わが国上代の遺跡として学術的価値が高い。
S51-6-029[[女山]ぞやま]神籠石.txt: 本史跡は昭和28年11月14日の指定である。既指定地は列石線の左右約5メートルの帯状地であるが、近年、指定地外の採土工事が指定地近辺にも及び、一部では指定地がき損されるという憂慮すべき状況に至ったため、列石が確認されている粥餅谷以東の必要部分を面として追加指定し、遺構の保存を図るものである。