志登支石墓群
しとしせきぼぐん
概要
大字志登と称せられる地域にあり、狹■な範囲内に十基に及ぶ支石墓が群在している。上石は玄武岩或は■縁花崗岩の巨石より成り、1個乃至3個の少数の支石によって支えられている。これ等の中、4基につき、昭和28年12月文化財保護委員会において調査し、長方形の石囲い又は石敷より成る簡粗な下部構造の存することをたしかめ、磨製石鏃、打製石鏃等を検出し、支石墓の附近に8個の甕棺が存することを明かにした。
支石墓は、弥生式文化に属する墓制として近時明かにされたものであるが、狹■な地域に多数群在していることは、内部構造の形式及び出土遺物と相俟って、当代の文化並に大陸文化との関連を考える上に貴重な資料というべく、学術上の価値が高い。